1263m 神奈川県 | |
2018年11月24日(土) ここ最近無雪期は体力維持のため、20Km越えのロングトレイル歩きに注力している。ホームグラウンドとも言える丹沢でも、主脈や主稜など縦横に日帰り縦走を行ってきた。この丹沢ロングトレイル編の締めくくりは、西丹沢から山中湖まで甲相国境尾根の踏破。若かりし頃、友人と歩いたのが最後で実に半世紀ぶりに訪れるコースだ。ちなみに「甲相」とは甲斐国(山梨県)と相模国(神奈川県)とのこと。 自宅から始発電車、新松田から始発バスを乗り継ぎ、登山口の西丹沢ビジターセンター到着したのは午前8時半とかなりのレイトスタート。この日の歩行距離は21Km、標準CTは11時間強。前回の主脈縦走に続き、また日没との競争になってしまいそうだ。一刻も無駄には出来ないと、大急ぎで支度しビジターセンターを後にした。
西沢の流れを何度も渡り返しながら高度を上げていく。期待していた紅葉はその残滓があるのみ。沢の上流では完全に盛りを過ぎており、木々に癒しの彩は殆ど見られない。気を紛らわせる景色も無いので歩きに集中。先行していたハイカーを何人か抜き去り、1時間50分で畦ヶ丸山頂に到着した。コースタイムを1時間10分短縮。少し貯金ができたとはいえ、まだまだ不十分だ。軽くカロリー補給をしただけで先を急ぐ。
この尾根の最大の特徴は、これでもかと繰り返されるアップダウン。しかも整備の行き届いた登山道は木階段が連続。環境保護と登山道保全のためだろうが、これが実に太腿泣かせなのだ。そんな道を登ったり降りたりを繰り返しながら、大界木山、城ヶ尾山と言った名のあるピーク以外にも次々に現れる大小のピークを越えていく。
午後1時5分、避難小屋から200mの標高差を登って甲相国境尾根の最高峰である菰釣山の頂きに立った。ここは富士山の大展望台ながら、半ば雲がかかり景観は今一つ。たまたま居合わせた登山者はここで幕営し、明朝モルゲンロートに染まる富士山をじっくり鑑賞するのだそうだ。羨ましいが、日帰り派の私にはとてもできない真似。菰釣山を早々に辞して次のマイルストーンへと向かう。
登山道は相変わらずアップダウンの連続。ピークを越えるたびに道志山塊の最高峰、御正体山のどっしりした山容がその存在感を増してきた。傾く夕日と争うように先を急ぐ。
愈々甲相国境尾根最後となるピークは高指山。その頂きに立つと眼下には夕日に照らされ光り輝く山中湖がもう目と鼻の先にあった。しかし最後はいささか興醒めだった。半ば朽ち果て寂寥感漂う別荘地の中を抜け、ろくすっぽ歩道も無い、すれすれで車が行き交う車道をヒヤヒヤしながら歩く。午後4時30分、ゴールの山中湖畔平野のバスターミナルに到着した。
ほぼ計画通りの進捗で、予約していた新宿行高速バスに何とか間に合った。これにて無雪期の山歩きは一段落。やっと寒波が到来したことでもあるし、そろそろ山スキーモードにチェンジする腹積もり。それにしても雪が少ない。あと一降り、二降り欲しいところだ。 行動時間 7時間55分 |