熊本県 1592m | |
2010年11月19日 今日は午前と午後で一山ずつ、阿蘇山と久住山を登る予定だ。本当はそんなあくせくした山歩きはしたくないのだが、なにしろ九州は自宅からは遠隔の地、日程が限られているし、気軽に来れるところではないのだ。予報に拠れば天気も良いので無理を承知で二山連荘を実行することにした。昨日同様、暗い内に宿を後にした。今年一番の冷え込みとかでフロントガラスがばりばりに凍っている。しばらく暖機運転して視界が確保できるのを待って車を出す。阿蘇にはカルデラ目がけて四方から登山口があるが、仙酔峡から高岳、中岳から火口東駅と周回するコースを選択した。仙酔峡のロープウエイ駐車場には車が2台停まっているのみでガラガラである。駐車場脇のシェルターを横目で見ながら仙酔尾根への登山口へと進む。ここには中岳から火口東駅方面は登山禁止と掲示されていたのだが、うっかり見落としてしまった。後で焦ることになる。しばらくはコンクリートで舗装された道を行くが、すぐに火山礫の山道となる。ここから左手前方に虎ヶ峰や鷲ヶ峰の荒々しい岩稜を望むことができる。仙酔尾根は通称馬鹿尾根と言われるだけあって急勾配を一直線に登っていく。石がごろごろしているが、一旦溶けた岩が斜面に密着したらしく、しっかり固定されているので歩きやすい。それでも思いのほか急峻な登りに息が切れる。高度が上がるにつれて霜が石の上にびっしり降りている。滑りやすいので要注意だ。高岳には1時間30分かかって到着。山頂には福井から来た私と同年代の方が一人いた。昨日の開聞岳の人と同様に軽自動車に寝泊りしながら西日本各地を回っているとの由。但しこの人の場合は観光が主で百名山はついでに足を伸ばす程度のものらしい。それにしても時間と元気を持て余す同世代のチャレンジ精神は頼もしい。
中岳山頂
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