阿蘇山  熊本県 1592m     百名山
  


2010
1119

 今日は午前と午後で一山ずつ、阿蘇山と久住山を登る予定だ。本当はそんなあくせくした山歩きはしたくないのだが、なにしろ九州は自宅からは遠隔の地、日程が限られているし、気軽に来れるところではないのだ。予報に拠れば天気も良いので無理を承知で二山連荘を実行することにした。昨日同様、暗い内に宿を後にした。今年一番の冷え込みとかでフロントガラスがばりばりに凍っている。しばらく暖機運転して視界が確保できるのを待って車を出す。阿蘇にはカルデラ目がけて四方から登山口があるが、仙酔峡から高岳、中岳から火口東駅と周回するコースを選択した。仙酔峡のロープウエイ駐車場には車が2台停まっているのみでガラガラである。駐車場脇のシェルターを横目で見ながら仙酔尾根への登山口へと進む。ここには中岳から火口東駅方面は登山禁止と掲示されていたのだが、うっかり見落としてしまった。後で焦ることになる。しばらくはコンクリートで舗装された道を行くが、すぐに火山礫の山道となる。ここから左手前方に虎ヶ峰や鷲ヶ峰の荒々しい岩稜を望むことができる。仙酔尾根は通称馬鹿尾根と言われるだけあって急勾配を一直線に登っていく。石がごろごろしているが、一旦溶けた岩が斜面に密着したらしく、しっかり固定されているので歩きやすい。それでも思いのほか急峻な登りに息が切れる。高度が上がるにつれて霜が石の上にびっしり降りている。滑りやすいので要注意だ。高岳には1時間30分かかって到着。山頂には福井から来た私と同年代の方が一人いた。昨日の開聞岳の人と同様に軽自動車に寝泊りしながら西日本各地を回っているとの由。但しこの人の場合は観光が主で百名山はついでに足を伸ばす程度のものらしい。それにしても時間と元気を持て余す同世代のチャレンジ精神は頼もしい。



登山口(ロープウエイ方面登山禁止とあったのに気がつかず)   石がゴロゴロしているようだが固定されていて歩きやすい



    荒々しい山容                               登山口を見降ろす



一面の霜で滑りやすい             高岳山頂にて


中岳方面を望む


   根子岳方面(人の顔のようにも)



 
この方とは一旦別れを告げて中岳へと向かった。鞍部へ下りたところで単独の人とすれ違った。ここから少し上り返すとすぐに頂上だ。ここから眺める火口は圧巻の一言に尽きる。しばらく景色を楽しんでロープウエイの火口東駅に下ろうとするが、ロープで遮断され通行禁止となっている。風向きなど噴煙の状況如何で通行できない場合があるとは聞いていたが、そういえばロープウエイも運行していない。追いついてきた福井の御仁は、先ほどすれ違った人は火口東から登ってきたのだし警告を無視しても平気だろうと言う。しかし万一ということもある。ちょうど時を同じくして火口西方面から登ってきた英国人にこの事情を説明するとグッドラックと言い遺してさっさと同じ道を下山していった。こちらも引き返すことにして再び高岳の山頂を目指す。途中で振り返ると渋っていた福井の人も諦めたようだ。こちらに向かってくる。午後の久住山が気掛かりなのでスピードアップしたいが、仙酔尾根の急下降ではそれはままならない。駐車場帰着は1135分。登山靴のまま運転席に着き車を出した。



中岳山頂



噴煙を上げる火口



        ここで初めて登山禁止と知る                        登山道もロープで塞がれていた



行動時間              3時間30
歩行時間              3時間10

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