浅間隠山  群馬、長野県 1757m   二百名山 
  

2011226

 最近は二百名山にハマりだしている。二百名山のリストを眺めていると長時間歩行を強いられる難易度の高い山もあるが、比較的短時間で登れそうな山も数多くある。本来一日ひと山として下山後、温泉にでもゆっくりと浸かって、のんびり行楽を楽しむべきなのだろうが、私はせっかちな性格なのでなかなかそうした優雅な山歩きができない。目標ができるとついまっしぐらに走りだしてしまう。そういう訳で今回は、最寄りの距離にある浅間隠山と榛名山を最短コースからまとめて登ることにした。

 ガイドブックによれば浅間隠山には登山口が三つある。このなかで最短のコースは二度上峠からだ。関越道高崎ICから一般道を抜けてこの峠へと向かう。曲がりくねった54号線の道路わきにはまだ雪が多く残っていた。二度上峠下登山口から少し登った所には広い駐車スペースがあったが、登山口入口のすぐ近くの道路脇に車をとめた。先着の車は一台もない、先週に引き続き今日も一番乗りだ。道路わきからすぐに雪なのでアイゼンを付けて沢沿いの道を歩き出した。登山道の雪は繰り返し踏まれている上に、昨日の5月上旬並みの気温でいったん融けたせいだろうか、至る所カチカチに氷結している。アイゼンの爪先がやっと食い込む位の引っかかりだが、滑らないし潜らないのでとても快適に歩くことができる。


          ここにも熊出没注意のサインがあった                  踏み固められた雪の登山道         



 山肌をジグザグに登っていくと一旦尾根筋へ出て山腹をゆるやかに巻くようになった。雪はそれほど多くはないが、やや急な登りがしばらく続く。ひとしきりやや傾斜のきつくなった道を登っていくと再び尾根筋へと出た。ここには、わらび平キャンプ場への分岐を示す標識がある。時折強い風が吹きつける開けた尾根道を登っていくとあっけないほど短時間で頂上に着いた。あいにくの春霞でくっきりとは見えないものの、
360度の大展望は文句なしだ。目の前に鎮座する真っ白な浅間山はもちろん、谷川岳、四阿山、荒船山、等々。今日これから向かう予定の榛名山が霞の向こうにうっすらと見える。



            完全に凍結している                               明るい尾根道



             山頂はもうすぐ                               浅間山をバックに



浅間山(噴煙が無い姿は初めて)



谷川岳方面


 しばらく貸切りの大展望を楽しんだ後、下山にかかった。独り占めの大自然はここまでだったようで、下り道では人口密度がいきなり高まった。次から次にハイカーとすれ違う。やはりここは人気のスポットらしい。登山口に着いてアイゼンを外し、車に向けて歩き出そうとした途端、氷に足を滑らせ尻もちをついてしまった。危うく車道で遭難だ。痛む尻をかばいつつ、ハンドルを握り榛名山へと向かう。

 

行動時間              2時間
歩行時間              1時間40


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