2021年4月11日(日)
山スキーを始めて間もない頃、よく遊ばせてもらったのは守門岳や浅草岳など、只見線沿線の山域。標高は左程高くは無いものの、豊富な積雪量と山スキー向きの地形から多くの愛好者を集めている。その後暫く足が遠のいていたが、Kさんからのお誘いに乗り、6年ぶりに浅草岳に向かうことになった。
除雪最終地点の大自然館前には先着の車が数台、その後身支度をしている間にも次々に車が到着。コロナ禍にも関わらず、相変わらずこの山に対するバックカントリー熱は冷めていないようだ。
これまで私が経験した登高ルートは、尾根筋を行く桜曽根コースと長大な早坂尾根コース。滑降は往路をトラックバックすることが殆どで、一度だけムジナ沢を滑降し浅草山荘に下山したことがある。
今回はKさんという心強い相棒を得て、初見の沢コース。浅草岳山頂から一旦前岳との鞍部へと下り、そこから本沢源頭部へと滑り降りてみた。最初は緩い傾斜ながら中間部に差し掛かると結構な斜度があり、モナカ気味となった新雪や氷結バーン、それにザラメと目まぐるしく変化する雪質に弄ばれ、私はやや修行の滑り。一方でKさんは操作性に難のある超軽量スキーや兼用靴を巧みに操り、美しいシュプールを刻んでいた。
沢筋を抜け出てネズモチ平周辺の平坦部に差し掛かると、地形が複雑、かつ微妙なアンジュレーションがあり、ステップソールの板が欲しくなるところだ。見通しの利かない森の中、二人してGPSで現在地と地形を確認しながらの下山。登山道や他人様のトレースをなぞるだけの山歩きには無い、山スキー本来の醍醐味ともいえるルーファイの楽しさを最後まで味合わせてくれた。
大自然館への帰着は午後2時少し前。7時間半程度ではあったが、心置きなく充実の一日を過ごすことが出来た。しかし、それもこの日まで。翌12日からは、私の住む地域は「蔓延防止等重点措置」の対象として、都県境を越えた不要不急の外出自粛が要請されることとなったからだ。後ろめたい思いをせずに山歩きをエンジョイできる日が一日も早く戻ることを切に祈りたい。
Kさんの車に便乗させてもらい除雪最終地点に到着 雪解けは急ピッチ 雪壁はそれほど高くない
6時20分ハイクアップ開始
懐かしの風景
前日の足跡多数
本来の谷間ルートを外したため、カチカチ急斜面でまさかの苦戦
稜線に出た 先行者が一人
雪庇は既に落ちている?
守門岳をバックに
ツリーホールだらけの斜面
嘉平与ボッチに向かって歩を進める私
越後三山
嘉平与ボッチもう一息
対岸の北岳のスロープも美味しそう
嘉平与ボッチのトラバース ガチガチに凍結していると緊張するところ
ヤスノ沢を覗き込む私
新潟から来た若い衆と談笑するKさん 前岳が目前
前岳からムジナ沢へドロップするKさん
同上
同上 縦縞が出てきたところで滑降終了
同じ穴の「ムジナ」となった私
同上
同上
滑った分だけ登り返し Kさん
同 私
再び稜線に戻り今度は浅草岳へ
鬼ヶ面 その名にふさわしいど迫力
途中で脚が攣ってしまった私 それでも何とか山頂へ
守門岳 浅草岳山頂より
日本海も一望の下 手前は早坂尾根
本沢源頭部へドロップするKさん 新雪がモナカに変質中
同上
同上 重パウダー滑降終了
標高落とすとザラメになった、、、
かと思えば新雪の吹き溜まりも
重い新雪に足を取られながら滑る私
同上
同上
沢滑降終了 台地に
うろこ板が欲しい
ようやく林道に出た
大自然館に無事帰着
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