2021年10月3日(日)
新型コロナの感染はようやく落ち着き、殆ど日常化していた緊急事態宣言も解除の運びとなった。これで後ろめたさを感じることなく、「堂々と」県跨ぎができるようになった。そんな訳で久しぶりの東北遠征。ずっと懸案になっていた東北の二百名山の中で最も難易度の高い以東岳を歩くことにした。日帰りには標準CTで12時間近くを要し、古希を過ぎ足腰に不安のある私にとってはもう先延ばしはできないからだ。
それともう一つの難題は、この山の登山口、泡滝ダムまで往復1000Kmを越える長丁場であること。以東岳だけではいかにも費用対効果が悪すぎる。ということで貧乏根性を発揮。行きがけの駄賃に安達太良山を歩くこととした。
午前5時30分、あだたら高原スキー場の駐車場に到着。驚いたことに広々した無料駐車場は県内外の車で溢れている。歩き出しても常に前後にぞろぞろとハイカーの姿がある。
麓の紅葉はまだまだだが、五葉松平を過ぎて標高1400m辺りになると赤や橙、それに緑の見事なパッチワークが出迎えてくれた。山頂付近は残念ながらガスに包まれ視界ゼロ。それでも折角なので乳頭のピークハントは済ませておいた。ハイカーで過密状態の山頂は早々に退散。峰の辻へと向かう。
ガスが晴れてくると辺り一面、再びカラフルな光景が広がった。それにしても何たる人の多さか。自分もその一人なので文句を言えた義理は無いのだが。特にくろがね小屋方面は遠目にも行列が出来ているのがわかる。混雑しているくろがね小屋は諦め、巻道から下山することにした。巻道は歩く人も数えるほどで蜜を避けることができた半面、凄まじい泥濘地獄だった。
くろがね小屋に至る林道に合流すると今度は人流地獄。途切れることなく続々とハイカーが登ってくる。奥岳温泉から先はさらに人また人。駐車場は有料、無料ともにおそらく数百台の車でびっしりと埋まっていた。やはり緊急事態宣言解除後、初の日曜日かつ晴天が約束されているとあっては、こうした成り行きとなるのだろう。まんまとそんな真っ只中に飛び込んだ自分が悪かった。
それでも5時間程度のハイキングではあったが、明日の本番に向けちょうど良い足慣らしになったし、10年ぶりに安達太良山の紅葉も楽しめたので良しとしよう。
行動時間 5時間
6時ちょうどあだたら高原スキー場を出発
まだ紅葉は見られないが、、、
次第に色づきが始まり、、、
ついにこんな光景が広がった
山頂方面にはガス
ガスガスの頂き
乳頭にも登っておいた
峰の辻へと向かう途中の見事な紅葉
峰の辻より篭山を望む
くろがね小屋からのハイカーが引きも切らず歩いている
巻道はずっとこんな調子
11時駐車場帰着 満車状態
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